デスティニーズ・チャイルドのスター、ビヨンセがファーストシングルを発表してソロ活動を正式に開始したのは、2003年7月1日のことでした。 クレイジー・イン・ラブ」です。 クイーンBは、この曲で世界中のチャートの頂点に立つ片道切符を手に入れましたが、この曲は放送開始から17年経った今でも健在です。 ビヨンセの39歳の誕生日を記念して、史上最も偉大な音楽アーティストの一人の計り知れない才能を確認したこの曲の歴史をヴォーグが振り返る。
クレイジー・イン・ラブの影響
ビヨンセを箱に入れることはできない。 2003年、22歳だった彼女は、ヒップホップからソウル、ジャジーなメロディーまで、さまざまなジャンルの音楽をすでにマスターしていた。 クレイジー・イン・ラブ』では、ビヨンセ、ジェイ・Z、そしてプロデューサー兼作曲家のリッチ・ハリソンが、これらの異なる影響をミックスしたトラックを制作した。 レトロファンク、R’n’B、ダンスポップ、ラップバース…クレイジー・イン・ラブは、私たちに息をもつかせぬ感動を与えてくれる。 この豊かなサウンドが、今日の象徴的な作品になったのです。 この曲のイントロのホーン・シーケンスは、実は70年代のバンド、ザ・チーライツの「Are You My Woman (Tell Me So)」という曲から取られたものだ。 この認知度の高いイントロは、当初、歌手を納得させることはできなかった。 しかし、リッチ・ハリソンは頑固で、その熱狂的なメロディーは今や歴史を作った。
The rewards
“Stunning pop masterpiece”, “instant addiction”, “glorious track”, “absolute classic” … タイトルが出てきたとき、評論家はビヨンセのデビューシングル、クレイジー・イン・ラブを大絶賛していた。 2009年に『ローリングストーン』誌でソング・オブ・ザ・デイに輝いた『クレイジー・イン・ラブ』は、2003年に最も権威のある賞を総なめにした。 ゴールドとプラチナの認定を受けたこの曲は、グラミー賞のベストR’n’Bソングとベストラップ／ボーカル・コラボレーションでビヨンセの棚に2つ、MTVヨーロッパミュージックアワードでソングオブザイヤーを追加しました。 2003年から2004年にかけて、ビヨンセは「クレイジー・イン・ラブ」だけで合計19の賞を受賞している。
伝説のビデオ
音楽史上最も伝説的なミュージックビデオの制作において、ビヨンセとジェイ・Zのカップルは、マエストロのジェイク・ナヴァに依頼しました。 ジェイク・ナヴァはこれまで、ティナ・ターナー、スパイス・ガールズ、クランベリーズ、そして2000年代初頭を代表するグループ、アトミック・キトンと仕事をしてきました。 このビデオでは、ビヨンセがソロで、あるいはバックダンサーと一緒に踊るダンスシーンが数多く登場します。 ストリートウェアとグラマラスな衣装を極限まで追求し（ビヨンセは映像の中で6回衣装を変えている）、今日でも真似される淫らなダンス、そして今や伝説となったラップを始める前にジェイ・Zが車に火をつけるという神話的シーンなど、純粋に美的なこの作品は当時のタイムカプセルのように完璧なものとなっている。 このビデオはMTV Video Music AwardsのBest Female Video、Best R’n’B VIdeo、Best Choreographyの3部門を受賞した。 この瞬間的な成功により、ビヨンセはジェイク・ナヴァとのコラボレーションを継続することを確信し、次のシングルの監督を務めることになった。 ショーン・ポールとの「ベイビー・ボーイ」。
Afficher plus
Beyoncé and Jay Z’s 10 best moments
しばしば模倣されるが決して同じにはならない
音楽史の中で最も伝説的なタイトルのひとつと考えられている。 クレイジー・イン・ラブ」は、今でも数多くのカバーバージョンが存在する。 中でも、スノウ・パトロールというグループとエメリ・サンデがブライアン・フェリー・オーケストラを従えて、バズ・ラーマン監督の『ギャツビー』のサウンドトラックでコラボレートしたバージョンは有名だ。 しかし、最も成功を収めたのは、やはり女王ビヨンセ自身によるカバーである。 映画『50 Shades of Grey』のために、彼女はメロディーをスローにして、より淫靡でダークな雰囲気に仕上げ、自身の曲を蘇らせた。 ビヨンセによると、『クレイジー・イン・ラブ』は、感情の力に支配され、自分らしくないことをする若い女性の物語。
数字で見るクレイジー・イン・ラブ
ビヨンセのデビューシングルが少しも古びていないことは別として、この現象はまだ存在し、数字がそれを物語っている。 クレイジー・イン・ラブ」は2003年の発売以来、全世界で800万枚以上を売り上げ、2009年にビヨンセのチャンネルにビデオが投稿されて以来、Youtubeでは5億回近く再生されています。 ビヨンセのプロモーションコンサートやフェスティバルのほか、6回のツアーで披露され、ファンから愛され続けている。 2003年、このシングルは、ビルボード・ホット100（全米で最もホットな曲の週間チャート）で8週間首位を維持しました。
翻訳：コンスタンス・カイオラ
続きはVogue.fr
で
