1923年に開業したフランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテルは、東京・日比谷で40年以上の時を経て、建て替えが決定されました。 1968年、帝国ホテルのメインロビーは解体され、愛知県の明治村に移設され、丹念に復元・修理され、後世に保存されることになりました(INFORMATION)。
建物の中に入ると、天井が低く、玄関も暗い。
建物自体は、主に大谷石と、インペリアル建築のために作られた専用の窯で焼かれた手作りのスクラッチタイルやレンガで構成されています。 レンガや石材の中には、装飾用のタイルや木工品があり、金色のアクセントが入った手作りの装飾用ガラスが埋め込まれています。 窓から差し込む陽光に輝く水回りや金色に塗られた天井とともに、「東洋の宝石」とも呼ばれたのもうなずける。 この素材と窓の多さ、そしてホテル内にある庭園は、訪れる人々に内と外の空間に対する認識を問うものでした。 ライトは「光の柱」をはじめ、無数のランプや照明器具をデザインし、さらにホテルの屋根の軒先に銅製の装飾器具をデザインしています。 太陽の動きに合わせて、外の地面と室内の床に落ちる影が動く。 インペリアルの内外の微細な影や光の動きまでデザインに取り込んでいることに、中野は「ライトは天才だ」と評した
。