早産児の有意な無呼吸(≧20s)は、より短い無呼吸または周期的呼吸を背景に現れる(Al-Saedi et al, Pediatr.Res.37:324A, 1995)ため、周期的呼吸はより深刻な呼吸休止につながる呼吸制御システムの最初の障害であると考えられる。 我々は、ベースラインの呼吸パターンが周期的である満期産児において、重大な無呼吸とニアSIDSの数例を観察したため、周期的呼吸をする満期産児は低酸素血症と低換気のため、ニアSIDSのリスクが高いという仮説を検証することにした。 出生時体重3055±127g vs 3150±80g(平均±SE)、妊娠期間38±0.4週 vs 39±0.5週、妊娠後年齢40±0.4週 vs 40±0.5週)の10名の乳児と連続呼吸をする10名の乳児を比較検討した。 その結果,1)定期的に呼吸している児は,連続呼吸している児に比べてTcPO2および平均飽和度が低かった(57±1 vs 73±1 Torr,p<8103>0.05,94% vs 96%飽和度,p<8103>0.05). 最も低い飽和度は、周期的呼吸群および連続呼吸群でそれぞれ82%と90%であった(p<0.05)。 定期的な呼吸をしている乳児は、呼吸分量が少なく(0.207±0.002 vs 0.222±0.002 L-min-1-kg-1)、これは主に呼吸回数(23±0.3 vs 40±0.4 breaths-min-1;p<0.05) によるものであることがわかった。 心拍数は周期的投与群で低かった(132±0.5 vs 138±0.4 bpm, p<0.05)。 家庭でSIDSになりかけたため、睡眠時無呼吸症候群研究所に来た乳児は、周期群では5人、通常呼吸群では1人だけであった。 周期的呼吸群の4人の乳児は、その後も3〜6回調査された。 その全員が高い周期性と低酸素状態を続けており、回復に時間がかかることが示唆された。 この結果は、生後間もない乳児の周期的呼吸は、酸素化度の著しい低下と関連し、決して良性の事象ではないことを示している。 これらの乳児は突然の無呼吸や低酸素発作のリスクがあり、注意深くモニターする必要がある。

ウィニペグ子供病院研究財団による支援

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