クエン酸マグネシウムと酸化マグネシウムが尿中の生化学およびカルシウム塩の結晶化に及ぼす影響を、健常者7人とシュウ酸カルシウム腎石症再発患者4人を対象に検討した。 クエン酸マグネシウムまたは酸化マグネシウムを空腹時に投与(10mEq./日×4回、マグネシウム486mg/日、2週間)すると、尿中マグネシウムは77〜79mg/日、クエン酸は98〜142mg/日に増加しただけであった。 しかし、尿中カルシウムは1日当たり21〜25mg増加した。 シュウ酸カルシウムやブラシ酸塩の尿中飽和度やこれらの塩の準安定限界(生成物)には大きな変化は認められなかった。 しかし、マグネシウム塩を食事と一緒に与えると、尿中マグネシウムの増加(92〜96mg/日)、クエン酸塩の増加(218〜226mg/日)が顕著であった。 さらに、尿中シュウ酸塩が減少した。 これらの変化により、尿中シュウ酸カルシウムの飽和度は低下し、生成物は増加した。

再発性シュウ酸カルシウム腎結石の管理にクエン酸マグネシウムと酸化マグネシウムを使用する場合、食事と一緒に投与する必要がある。 (J. Urol, 143: 248-251, 1990).

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