以下の記事は、カリフォルニア州サンディエゴで開催されたACR2017の取材記事を掲載しています。 Rheumatology Advisorのその他の学会取材記事はこちらです。
SAN DIEGO – 強皮症関連孤立性肺動脈性肺高血圧症(SSc-PAH)患者は、間質性肺疾患を合併した強皮症関連肺高血圧症(SSc-ILD-PH)患者より死亡リスクがやや高い。 と、主要な心血管マーカーに関して2つの患者集団の間に有意差が存在することが、11月3日から8日に開催されたACR/ARHP 2017年年次総会で発表されました。
「SSc-PAHとSSc-ILDPHの患者間の違いを特徴付けるデータは、文献上、比較的少ない」と本試験の治験責任医師は述べています。 “我々の目的は、Cleveland Clinic Pulmonary Hypertension DatabaseからSSc-PAHとSSc-ILD-PH患者の特徴を比較し、これら2群間に存在しうる差異を明確にすることでした。” そこで研究グループは、SSc-ILD-PH患者(n=21)とSSc-PAH患者(n=155)のレトロスペクティブレビューを行い、血行動態、人口動態、検査データにおける差異を検討した<6491><666>年齢(64.5±11.3 vs 58.0±14.7; P =.019)、肺血管抵抗(8.4±5.3 vs 5.2±3.8; P =.013)、熱希釈法による心係数(2.5±0.76 vs 2.9±0.90; P =.036)、パーセント推定強制生命力(71.2±21.0 vs 60.6±14.2; P =.027)、NT-proBNP値(1485.0.0 vs 60.0±14.0; P =.023)。5 vs 187.0; P =.002)は、それぞれSSc-PAH群とSSc-ILD-PH群で有意差があることがわかりました。
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また、研究チームはSSc-Child-PH患者がSSc-PAH患者より寿命(死亡までの時間の中央値:13.19年 vs 4.89年、それぞれ)、しかし、2群間で生存率に有意差はなかった(P =.1743)。 SSc-PAHの患者が高齢であることを考慮すると、これらの知見はやや限定的です。
このコホートにおける生存に対する年齢の影響に加えて、研究者は、「SSc-ILD-PH患者において観察された長い生存は、自己抗体のサブセットなど、解析に利用できなかったいくつかの潜伏変数によって説明できるかもしれない」
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