Simulink は動的および組み込みシステムのためのシミュレーションとモデルベースの設計環境で、MATLAB と統合されています。 Simulink は、MathWorks 社によって開発された、マルチドメイン動的システムのモデリング、シミュレーション、および解析のためのデータフロー グラフィカル プログラミング言語ツールです。 基本的には、カスタマイズ可能なブロックライブラリのセットを持つグラフィカルなブロック図ツールです。
MATLAB アルゴリズムをモデルに組み込むだけでなく、シミュレーション結果を MATLAB にエクスポートしてさらに分析することができます。
Simulink は以下をサポートします。 –
- システムレベル設計
- シミュレーション
- 自動コード生成
- 組み込みシステムのテストおよび検証
MathWorks およびサードパーティ製のハードウェアおよびソフトウェア製品によって、他にも Simulink と併用できるいくつかのアドオン製品が提供されています。
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Stateflow では、ステートマシンとフローチャートを開発できます。
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Simulink Coder では、システムのリアルタイム実装用のCソースコードを自動的に生成できます。
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xPC Target は、x86 ベースのリアルタイム システムと共に、物理システム上でリアルタイムに Simulink および Stateflow モデルをシミュレーションおよびテストする環境を提供します。
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HDL Coder では、合成可能な VHDL および Verilog を自動的に生成できます。
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SimEvents では、待ち行列システムをモデル化するためのグラフィック ビルディング ブロックをライブラリとして提供しています。
Simulink は、モデリング スタイル チェック、要件トレーサビリティ、モデル カバレッジ分析を通じて、モデルの体系的な検証および妥当性確認を行うことができます。
Simulink Design Verifierでは、設計エラーを特定し、モデルチェックのためのテストケース・シナリオを生成できます。
Using Simulink
Simulinkを開くには、MATLABワークスペースで-
simulink
Simulink はライブラリブラウザとともに開かれます。 ライブラリブラウザはシミュレーションモデルを構築するために使用します。
左側のウィンドウペインには、さまざまなシステムに基づいて分類されたいくつかのライブラリがあり、それぞれをクリックすると右側のウィンドウペインにデザインブロックが表示されます。
モデルの構築
新しいモデルを作成するには、ライブラリブラウザのツールバーで「新規」ボタンをクリックします。
Simulinkモデルはブロック図です。
モデル要素は、ライブラリブラウザから適切な要素を選択し、モデルウィンドウにドラッグすることにより追加されます。
あるいは、モデル要素をコピーして、モデルウィンドウに貼り付けることもできます。
例
プロジェクトを作成するためにSimulinkライブラリからアイテムをドラッグアンドドロップします。 信号発生器 (ソース) はアナログ信号を生成し、それをスコープ (シンク) でグラフィカルに視覚化します。
必要なブロックをライブラリからプロジェクト ウィンドウにドラッグすることから始めてください。
Sine Wave ブロックをモデルにドラッグします。
ライブラリから「シンク」を選択し、「スコープ」ブロックをモデル内にドラッグします。
Sine Wave ブロックの出力から Scope ブロックの入力に信号線をドラッグします。
‘Run’ボタンを押して、すべてのパラメータをデフォルトのままにしてシミュレーションを実行します(シミュレーションメニューから変更できます)
scopeから以下のグラフが得られます。