南・東南アジア原産のホーリーバジルは、文化的・宗教的に重要な意味を持つハーブです。 タイ料理でおなじみですが、ヒンズー教徒にとっては神聖な植物です。 香りも味も薬効もあるこのハーブを、ぜひご自宅の庭で楽しんでみてください。
ホーリーバジルとは
ホーリーバジル(Ocimumtenuiflorum)は、世界中のキッチンで使われているスイートバジルに近縁の植物です。 熱帯・亜熱帯の気候でよく育つ、短命で木質化するハーブ系の多年草です。 寒冷地では家庭菜園用のコンテナでもよく育ちます。
インドでは、ホーリーバジルは伝統的に寺院の周辺で、参拝者を清める目的でコンテナで栽培されています。
ホーリーバジルの用途
宗教的な用途や意義に加え、ホーリーバジルは料理や薬に使われます。 タイを中心とした東南アジアの国々では、料理用ハーブとして使われることが多いようです。 ソース、サラダ、炒め物、鶏肉料理、パスタなど、スイートバジルと同じように使うことができます。 ホーリーバジルの香りはスイートバジルよりスパイシー。
ホーリーバジルのハーブは古くから薬用としても使われてきた。 ホーリーバジルは、吐き気やその他の胃の病気のため、炎症を抑えるため、リラックスを促しストレスを緩和するため、頭痛、歯痛、耳の痛み、関節痛、風邪やインフルエンザの症状、発熱を緩和するために使用されています。
ホーリーバジルの育て方
他のハーブと同じように育てられますが、暖かい気温が必要です。 夏場は屋外で、熱帯・亜熱帯地方では一年中、冬場はコンテナに入れて室内で育てます。
用土は、水はけがよく、有機物を多く含む明るい土を使いますが、ホーリーバジルは痩せた土地にもよく耐えます。
水やりは、普通のスイートバジルと同じように、水浸しにならない程度に行い、必要に応じて葉を摘み取ります。